本コンテンツはcarb エディターチームが実際に着用し独自の基準に基づき制作しています。レビュー製品は全て自費で購入しており提供は受けていません。商品リンクにはアソシエイトリンクを使用しております。
アディゼロ SL2
重量
M28cm 249g(US M10)
スタックハイト・ドロップ
ヒール36mm / フォア26mm / ドロップ10mm
ラグ
2mm / ADIWEAR(アディウェア)ラバー
おすすめの用途
デイリートレーニング / ジョグ
主な特徴
LIGHTSTRIKE、LIGHTSTRIKE PROの2層ミッドソール、ADIWEAR(アディウェア)ラバー
価格
メーカー希望小売:14,300円
アディゼロ SL2 がおすすめな人

幅広いペースに対応できるデイリートレーナーを探している人にはぴったりの一足です。
アディゼロ SL2は10mmという高めのドロップを採用しています。自然と前傾姿勢が保たれ、グイグイと前に進む推進力が得やすい一方で、接地感は薄くなります。足裏感覚を重視する方や、高ドロップのシューズが苦手な方には合わないかもしれません。
フルマラソンの目標タイム別用途
サブ4〜サブ5を目指すランナーには「レース用シューズ」として、それ以上のタイム(サブ3.5〜サブ3)を目指すランナーやエリートランナーにとっては、「デイリートレーナー(ジョグ用)」としての用途がおすすめです。
アディゼロ SL2 の良い点と気になる点

アディゼロ SL2は、軽量性、安定性、反発性、そして練習用シューズとして重要なコストパフォーマンスも兼ね備えています。初心者から上級者まで、幅広いランナーが満足できる仕上がりです。
良い点
- フィット感、ホールド感が高い
- 優れたコストパフォーマンス
- 適度な反発感と軽量性
気になる点
- 特になし
サイズ感とフィット
サイズ感

ナイキやアシックスの28cmのランニングシューズを普段着用している筆者が、本モデルも28cmを選んだところ、期待通りのサイズ感でした。スッキリとした履き心地で、足にぴったりとフィットする感覚があります。
デイリートレーナーとしてはスッキリとしたラストが採用されており、他メーカーのジョグシューズに見られるような過剰なフォームの出っ張りがないため、取り回しもしやすいです。
アディゼロ SL2はワイドサイズも展開されています。スポーツ用品店でも取り扱いの多いモデルですので、足幅が広い方はぜひ店頭で履き比べて、ご自身の足に合うサイズ(スタンダードかワイドか)を選んでください。
ヒールカウンター

比較的しっかりとした補強材がヒールカウンターに入っており、安定感のある作りです。

履き口やアッパーにも形状を維持するための補強材が貼られています。

ヒールカウンターの内側には厚めのパッドがかかとを包み込むように配置されており、かかとの抜け感を防ぎフィット感を高めています。
タン

厚めのパッドが入ったタンが採用されています。特にタンの中央部分(ADIZEROのロゴがある箇所)には追加のパッドが入っており、靴紐の締め付けによる甲への圧迫感を軽減してくれます。これにより、ロングランの際も足の甲へのストレスを抑えることができます。

アディゼロ SL2のタンは、ガゼットタンのようにアッパーと一体化した構造ではありません。今回のテストではランニング中にずれることはありませんでしたが、足の形状によってはズレが気になる場合があるかもしれません。
アッパー

アッパーには、サポート性、軽量性、通気性に優れたエンジニアードモノメッシュが採用されています。 縦方向にも横方向にもほとんど伸びない素材のため、ランニング中にシューズのフィット感が変わることなく、足をしっかりと固定してくれます。
シューレース(靴紐)

アディゼロシリーズでよく見られる、伸縮性のない細めのシューレースが採用されています。一番上の穴を使ってダブルアイレット結びをする場合、靴紐の長さが少しギリギリになるかもしれません。
トゥボックス(つま先)

トゥボックスにはラバーの補強材が貼られています。ロード用ランニングシューズとしては、つま先周りの耐久性が高く設計されている印象です。

内部は、指を自由に動かせる程度の余裕がある作りです。メッシュの目は細かいですが、指が透けて見えるほど通気性は良好です。
クッション

アディゼロ SL2は、安定性に優れたLIGHTSTRIKE(ライトストライク)で、反発性に優れたLIGHTSTRIKE PRO(ライトストライク プロ)を挟み込んだ、3層構造のミッドソールを採用しているのが最大の特徴です。

足側のLIGHTSTRIKE(上層)の中足部がくり抜かれており、足裏が直接LIGHTSTRIKE PRO(中層)に触れる構造になっています。これにより、LIGHTSTRIKE PRO特有の柔らかさと反発感をダイレクトに感じることができます。
ミッドソールの柔らかさ

ミッドソールの特性を客観的にデータ化するため、硬度計(デュロメーター)を使用してフォームの硬さを測定しました。
| 計測箇所 | 硬度(平均値) |
|---|---|
| ミッドソール上層(足裏側) | 39.7 HA |
| ミッドソール下層(地面側) | 25.4 HA |
※測定はシューズのミッドソール5箇所で行い、その平均値を算出しています。
上層のLIGHTSTRIKEは硬め(39.7 HA)に設定され、シューズの剛性と安定性を担保しています。一方で、地面側のLIGHTSTRIKE(下層)は、LIGHTSTRIKE PROの性能を活かせるよう柔らかめ(25.4 HA)のフォームが採用されており、反発感とソフトな足当たりを両立させています。
体重約73kgの筆者がその場でジャンプをすると、地面側のLIGHTSTRIKEフォームが沈み込み、衝撃を吸収しているのがわかります。一方で上層のLIGHTSTRIKEは変形が少なく、安定感を高めるためにあえて硬めに設計されていることがうかがえます。
ヒール(踵)
ヒール部分のスタックハイトは約36mmです。体重をかけると地面側のLIGHTSTRIKEが強く押しつぶされることから、柔らかめのフォームが使用されていることがわかります。
これは衝撃吸収性や接地時の足当たりの良さに寄与しますが、フォームの耐久性という面では若干の懸念があります。かかと着地(ヒールストライク)のランナーは、ミッドフット着地のランナーに比べて、シューズのへたりを早めに感じる可能性があります。
ミッドソール(中足分)
前足部のスタックハイトは約26mmです。着地時に地面側のフォームがしっかりと沈み込み、LIGHTSTRIKEにサンドイッチされたLIGHTSTRIKE PROまで力が伝わっているのが感じられます。

シューズの構造上、今回LIGHTSTRIKE PROの硬度計測は行えませんでしたが、指でクッション性を確認したところ、他のアディゼロシリーズ同様、レスポンスの良い反発感が返ってきました。
ロッカー

アディゼロ SL2は、「転がして走る」というよりは、10mmという高めのドロップを活かして自然な前傾姿勢を作り、体を前に倒し込んでいくことで推進力を得るタイプのシューズです。

つま先の反り上がりは約5.5cmです。
適度なロッカーを感じる作りです。
安定性
左右の動きの安定性
アディゼロ SL2は、ヒール周りのホールド感と、硬度の異なるフォームのバランス調整により、横ブレをほとんど感じない高い安定性を実現しています。
かかと側の接地部分には柔らかいLIGHTSTRIKEが採用されていますが、厚底シューズ特有のグラつきを感じることはありませんでした。比較的厚みがあり剛性の高そうなアウトソールも、シューズの安定性を底上げしていると考えられます。
前後の動きの安定性
無駄のないラスト(足型)により、走行中に足が前後左右にブレることはなく、安心感のある履き心地です。
ねじり剛性
アディゼロ SL2は適度なねじり剛性を備えています。カーボンプレートや特別な補強材は入っていませんが、中足部から不用意に曲がってしまうようなことはありません。
ミッドソールの硬さ
ミッドソールは縦方向へ少し屈曲する程度の硬さです。前足部に使われた硬めのLIGHTSTRIKEが、シューズの縦方向への剛性を保っている印象です。
すべてがLIGHTSTRIKE PROで構成されたシューズと比べると、屈曲後のフォーム自体の戻りは穏やかで、反発のレスポンスもマイルドです。
ヒールカウンターの硬さ
履き心地と安定感を両立させた、適度な硬さのヒールカウンターが採用されています。
デイリートレーナーとしては十分な強度ですが、アシックスのようなガチッとした硬さを好む方には、少し物足りなく感じるかもしれません。
重量

アディゼロ SL2(ADIZERO SL2)の重量(編集部実測値)は、メンズ28.0cm(US 10)で約249gです。安定感を重視したデイリートレーナーとしては、軽量な部類に入ります。
アウトソール・グリップ
アウトソール

アウトソールには、耐摩耗性に優れた「ADIWEAR(アディウェア)ラバー」が、比較的厚めに配置されています。

かかと周辺や前足部の一部は軽量化のためにくり抜かれていますが、ロードランニングシューズとしては全体的にラギッド(溝が深い)で、しっかりとしたアウトソールという印象です。
ラグの深さ

ラグの深さは約2mmです。近年のランニングシューズは、計測できるほど明確なラグを採用しているモデルは少なくなっていますが、アディゼロ SL2は比較的高めのラグを採用しています。
走行中に明確なグリップ感や地面を噛む感覚を得ることができるメリットの一方で、この深めのラグを「引っかかり」や「違和感」としてネガティブに感じる方もいるかもしれません。
濡れたサーフェスでのグリップ
一般的な乾いたアスファルトの上で、力強く前足部を滑らせるようにテストを行いましたが、全く滑りませんでした。乾いた路面であれば、まず滑る心配はないでしょう。
次に同じアスファルトに水をまき、雨天時を想定してグリップテストを実施しましたが、動画のように濡れた路面でも全く滑る感覚はありませんでした。
雨天や積雪などのコンディションの悪い路面でも、深いラグがスタッドレスタイヤのような役割を果たし、高い排水性とグリップ力を発揮してくれます。
滑りやすい路面でも足元がブレないため、余計な力を使わずにいつも通りのフォームで走り続けられるのは、このシューズの大きな強みです。
インソール

インソールは取り外しできません。厚さ約3mmの柔らかめのインソールがミッドソールにしっかりと貼り付けられています。 インソールの交換を前提にシューズを選んでいる場合は、別のモデルを検討した方が良いでしょう。
アディゼロ SL2 のスペック一覧
| メーカー | adidas(アディダス) |
| 商品名 | Adizero Sl2(アディゼロ Sl2) |
| 価格 | メーカー希望小売:14,300円 |
| SKU | JQ0352 |
| 発売日 | 2024年6月1日 |
| 重量 | M28cm 249g(US M10) |
| 幅 /ラスト | スタンダード |
| ミッドソール | LIGHTSTRIKE、LIGHTSTRIKE PROの2層ミッドソール |
| ミッドソールの硬度 | ミッドソール上層(LIGHTSTRIKE / 足裏側)39.7 HA ミッドソール下層(LIGHTSTRIKE / 地面側)25.4 HA |
| カーボンプレート | 無し |
| スッタックハイト | ヒール:36mm フォア:26mm ドロップ:10mm |
| ロッカー | ロッカー:有り つま先の反り上がり:約55mm |
| アッパー | エンジニアード モノメッシュ |
| アウトソール | ADIWEAR(アディウェア)ラバー |
| ラグ | 2mm |
| 防水性 | 無し |
| シューレース | 通常、吸水性有り |
| インソール | 取り外し不可 |
| サーフェス | / |
| タイプ | デイリートレイナー |
| その他 | 二層のLIGHTSTRIKEでフルレングスのLIGHTSTRIKE PROを挟んだ三層構造 |

幅広いペースに対応できる万能なデイリートレーナーです。安定感が高いため、ゆっくりとしたジョグはもちろん、ある程度ペースを上げても気持ちよく走れます。他メーカーのデイリートレーナーと比較して、スッキリとした足型を採用しているのも高評価ポイントです。