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エンドルフィンスピード4
重量
M28cm 246g(US M10)
スタックハイト・ドロップ
ヒール36mm / フォア28mm / ドロップ8mm
ラグ
無し / XT-900
おすすめの用途
テンポアップ / スピード練習
主な特徴
PWRRUN PBミッドソール、フルレングスのウイング付きナイロンプレート、XT-900アウトソール、SPEEDROLL technology、スーパーレスポンシブソックライナー
価格
メーカー希望小売:26,400円
エンドルフィンスピード4 がおすすめな人

気持ちよくスピードを上げられるテンポアップシューズを探している方や、カーボンプレートシューズは苦手だけれど、プレートによる推進力の助けが欲しい方におすすめです。
さらには、一足で幅広い範囲の練習をカバーしたい方にも最適です。
フルマラソンの目標タイム別用途
サブ4〜サブ5を目指すランナーには「レース用シューズ」として、サブ3ランナーには「トレーニング用シューズ」や「テンポアップシューズ」としての用途がおすすめです。
エンドルフィンスピード4 の良い点と気になる点

エンドルフィンスピード4は、目立った弱点がほとんど見当たらない非常に完成度の高い一足です。唯一、足型を選ぶタイトなフィット感だけが注意点と言えるでしょう。
良い点
- レスポンスの良い反発感
- 足がスムーズに回転するロッカー構造
- 幅広いペースに対応できる汎用性
- ナイロンプレートによる適度な安定感
気になる点
- ワイズが細く、幅広の足の方にはフィットしにくい
サイズ感とフィット
サイズ感

ナイキやアシックスの28cmのランニングシューズを普段着用している筆者が、本モデルも28cmを選んだところ、期待通りのサイズ感でした。すっきりとした履き心地で、足にぴったりとフィットする感覚があります。
ただし、前足部のワイズ(足幅)は他のシューズと比べると細めの作りです。ワイドサイズの展開もないため、足幅が広い方は別のシューズを選んだ方が無難かもしれません。
ヒールカウンター

かかとをしっかりと包み込む、比較的しっかりとした作りのヒールカウンターです。かかとには固めの補強材が入っており、履いた時に高い安心感があります。

レース用の上位モデルとは異なり、足首周りには適度なパッドが入っています。

軽量性と履き心地の良さを両立した、絶妙なバランスを感じさせます。
タン

靴紐の結び目がくるあたりには、比較的しっかりとしたクッション材が配置されています。靴紐をきつめに結んでも、甲への圧迫感は少ない作りです。
また、結び目付近以外は目の粗いメッシュが採用されており、非常に通気性が高くなっています。

ガゼットタン(アッパーとタンが部分的に一体化した構造)が採用されており、シューズとの一体感を高めています。このおかげで、ランニング中にタンが左右にずれてしまうことはありません。
アッパー

エンドルフィンスピード4には、通気性の高いエンジニアードメッシュが採用されています。
縦方向には伸びにくく、横方向には適度な伸縮性を持たせた構造で、紐を締めた時のフィット感がランニング中に変わらないよう配慮された生地です。
シューレース(靴紐)

若干伸縮性を持つ、柔らかめのシューレースが採用されています。結ぶとシューレース自体が食い込むように締まり、結び目が解けにくくなるのが特徴です。
一方で、伸縮性のない硬めのシューレースでしっかりと靴紐を結びたい方にとっては、この柔らかさがデメリットに感じるかもしれません。
トゥボックス(つま先)

エンジニアードメッシュ単体で作られた、非常にシンプルなトゥボックスです。補強材は入っていないため、足の自然な動きを阻害しません。

通気性とフィット感を重視した全体的に柔らかめの素材が採用されているため、引っ掛けや擦れに対する耐久性はやや低い印象です。
クッション

エンドルフィンスピード4のミッドソールには、PWRRUN PB(パワーランPB)が採用されています。初代エンドルフィンスピードの発売当初から評価の高い素材で、軽量かつ反発性に優れています。
ヒール部の厚さが約36mm、フォアフット部が約28mmとなっており、ドロップは8mmです。 ロング走からテンポ走まで、幅広いシーンで使いやすいと感じるスタックハイトです。
ミッドソールの柔らかさ

ミッドソールの特性を客観的にデータ化するため、硬度計(デュロメーター)を使用してフォームの硬さを測定しました。
| 計測箇所 | 硬度(平均値) |
|---|---|
| ミッドソール(全体) | 23.6 HA |
※測定はシューズのミッドソール5箇所で行い、その平均値を算出しています。
履いていて気持ちよさを感じる適度な柔らかさです。柔らかすぎて安定感を損なうようなフォームではありません。
このミッドソールの絶妙な硬度がもたらす足当たりの良さが、エンドルフィンスピードをつい手に取りたくなる理由の一つかもしれません。
体重約73kgの筆者がその場でジャンプをしても、ミッドソールの極端な沈み込みは見られませんでした。フォームが潰れすぎず、加えられた力をしっかりと反発力に変換している印象があります。
ヒール(踵)
ヒール部分のスタックハイトは約36mmで、PWRRUN PBの適度な柔らかさと反発感を強く感じることができます。ヒールストライク(かかと着地)の方でも安心して履ける形状とクッション性です。
ミッドソール(中足分)
前足部のスタックハイトは約28mmです。ヒール部分に比べるとナイロンプレートが地面に近い位置に入っているため、過度に沈み込むことはありません。ナイロンプレートを通して面でフォームが押されることで、レスポンスの良い反発が返ってきます。

ミッドソール全体には、軽量でエネルギーリターンの多いPEBA素材のPWRRUN PBが採用されています。寒冷地でも硬化しにくく、性能が変わりにくいため、冬場のランニングにも適した優秀な素材です。
市場にはさまざまな高機能フォームが出ていますが、ビーズ状の素材を圧縮形成したサッカニーのPWRRUN PBの感触を好むランナーは多いのではないでしょうか。
ロッカー

「SPEEDROLL(スピードロール)テクノロジー」が採用されたエンドルフィンスピード4は、強いロッカーを感じる作りで、スムーズな足運びをサポートしてくれます。

つま先の反り上がりは約6.5cmです。
ロッカー構造による推進力の恩恵をしっかりと体感できる設計です。
安定性
左右の動きの安定性
エンドルフィンスピード4は36mmのミッドソールの高さがありながら、比較的安定感の高い作りになっています。ウイング付きナイロンプレートにより、中足部の横ブレが抑えられ、安定感が保たれている印象です。
ヒールはフォームが左右に少し張り出した形状になっています。PWRRUN PBの柔らかさは感じますが、安定感がなくグラつくといった感覚はありません。
前後の動きの安定性
無駄のないラスト(足型)で、走っている時に足がブレることはなく、反発感と安定感を両立した気持ちの良い履き心地です。 ただし前述の通り、前足部は狭めの作りなので、履く人の足型を選ぶシューズであることは間違いありません。
ねじり剛性
エンドルフィンスピード4は適度なねじり剛性を備えています。ウイング付きナイロンプレートが採用されているため、土踏まず付近はほとんどねじれず、シューズの安定感を保つ役割を果たしています。
ミッドソールの硬さ
フルレングスのナイロンプレートが採用されているため、ミッドソールは縦方向へ少し屈曲する程度の硬さです。
しかし、より硬度の高いカーボンプレート入りシューズよりは屈曲しやすいため、硬すぎるカーボンシューズが苦手な方にとって、ナイロンプレート入りのエンドルフィンスピードシリーズは良い選択肢になるでしょう。
ヒールカウンターの硬さ
レース用シューズほど薄く頼りないわけではなく、かといってデイリートレーナーほど分厚く大げさでもない、丁度良い作りです。
このバランスが、自然とスピードを上げたくなるようなライトな足入れ感に寄与しています。
重量

エンドルフィンスピード4(ENDORPHIN SPEED 4)の重量(編集部実測値)は、メンズ28.0cm(US 10)で約246gです。
上位モデルのENDORPHIN PROシリーズと比較すると30g前後重いですが、テンポアップシューズとしては標準的な重さです。
アウトソール・グリップ
アウトソール

アウトソールには耐久性と耐摩耗性に優れるカーボンラバー「XT-900」が採用されています。
サッカニーにはXT-600、XT-900、XT-1200と3つのグレードのカーボンラバーがあり、エンドルフィンスピード4はその中間に位置するプレミアムグレードのラバーを採用しています。
全面に配置された前足部と、ポイントで配置されたヒール部分を比べると、フォアフット着地を前提に設計されていることがうかがえます。前足部のラバーも肉抜きがされており、軽量化を意識した作りです。

ナイロンプレートが見える中足部には、ラバーが一切配置されていません。
一見耐久性が心配に見える構造ですが、同じ構造の初代エンドルフィンスピードを1000km以上履いた筆者の経験から言えば、一般的なフォアフット着地の方であれば、剥き出しのミッドソールの削れは心配しなくても大丈夫です。
ラグの深さ

ラグの深さは約1mmです。耐久性とトラクション(グリップ力)を両立したXT-900により、アスファルトをしっかりと掴む感覚があります。
濡れたサーフェスでのグリップ
一般的な乾いたアスファルトの上で、力強く前足部を滑らせるようにしてテストを行いましたが、全く滑りませんでした。乾いた路面であれば、まず滑る心配はないでしょう。
次に同じアスファルトに水をまき、雨天時を想定してグリップテストを実施しましたが、動画のように濡れた路面でも全く滑る感覚はありませんでした。
ただし、金属製のマンホールや側溝の蓋の上は、ラバーのトラクションに関わらず滑る可能性があるので注意してください。
インソール

インソールは取り外し可能で、厚さは約4mmの「スーパーレスポンシブソックライナー(Super Responsive Sockliner / SRS)」が採用されています。

サッカニーの上位モデルに採用されているこのSRSインソールは、一般的なEVAスポンジではなく、高性能ランニングシューズのミッドソール(PWRRUN PBやPWRRUN HGなど)と同じような高反発素材をインソールに加工したものです。
クッション性と反発性を兼ね備えており、指で押してみると、一般的なインソールとは異なる弾力を感じることができます。
エンドルフィンスピード4 のスペック一覧
| メーカー | saucony(サッカニー) |
| 商品名 | ENDORPHIN SPEED 4(エンドルフィンスピード4) |
| 価格 | メーカー希望小売:26,400円 |
| SKU | 195019912625 |
| 発売日 | 2024年2月29日 |
| 重量 | M28cm 246g(US M10) |
| 幅 /ラスト | スタンダード |
| ミッドソール | PWRRUN PB |
| ミッドソールの硬度 | 23.6 HA |
| カーボンプレート | 有り(ウイング付きナイロンプレート) |
| スッタックハイト | ヒール:36mm フォア:28mm ドロップ:8mm |
| ロッカー | ロッカー:有り(SPEEDROLL technology) つま先の反り上がり:約60mm |
| アッパー | エンジニアードメッシュ |
| アウトソール | XT-900 |
| ラグ | 無し |
| 防水性 | 無し |
| シューレース | 通常、吸水性有り |
| インソール | 取り外し可能(スーパーレスポンシブソックライナー) |
| サーフェス | / |
| タイプ | テンポアップ・スピード練習 |
| その他 | / |

安定感と反発感を両立した、履いていてとても楽しいシューズです。少し早めのジョグからポイント練習まで幅広く使え、守備範囲がとても広いのが特徴。ついつい手に取りたくなる、そんな魅力的な一足です。